歯車芯製作

有名高級ブランドの時計のある機能が使えなくなったという事で時計をお預かりしました。
確認したところ特殊な歯車の芯が折れてました。
部品を交換すれば良いのですが、メーカーにも部品商にもありませんでした。
そこで弊社で芯を作る事にしました。
通常は折れた芯を作り歯車に差し込むのですが、楊枝との比較写真を見てわかるようにかなり小さな歯車です。
芯を差し込んで耐えるほどの厚みが歯車にはありません。総合的に判断し、正常な芯を抜いて両方合わせた長い芯を作り差し込む事にしました。
2枚目が芯を取り付けた直後の写真です。歯車に穴を空ける前に焼き戻しをしているため少し黒ずんでおりますが、
この後、焼きを入れ直し綺麗に磨いて時計にセットして納めました。
自分の作った部品がうまく機能した瞬間は技術者冥利に尽きます。
手に入らない部品が壊れていても、この様に製作可能な場合がありますので、お気軽にご相談ください。

和時計 二挺天符の切替

以前にご紹介いたしました和時計の続きです。上部にある2本の天符の切替り動画アップします。水平に反復運動している天符は、掛け時計の振子の役割をしています。ではなぜ2本の振子が必要なのでしょう。
現代の私たちは1日を24時間で均等に分ける定時法で生活しています。一方江戸時代の日本の時間は、不定時法の基、夜明けと日暮れを境に昼と夜に分け、
それぞれを6等分した一時(いっとき)を基準にしていました。また、日本は1年の間でも昼と夜の長さが変わります。そんな江戸時代の不定時法に対応しやすくするために、二挺天符の機構が作られました。夜明けと日暮れに2本の天符が切替り、それぞれがその時期の約半日の一時を刻みます。日々変わる昼と夜の長さも、天符に吊るしてある分銅の位置をずらして微調整します。月2回目途に分銅の調整をしていたようです。夜明けを明け六つと呼び、厳密には太陽の中心が地平線下7度21分40秒と定義されたようですが、実際その当時の生活においては、電気もなかった時代、明るくなれば起きて暗くなれば寝る生活で、その日の天気でもかなり変わる、大雑把な生活をしていたようです。
機械式時計自体は1500年代にフランシスコ・ザビエルにより日本に持ち込まれたようです。定時法の西洋の機構をもとに、より複雑に改造し、不定時法の機構を作り出されました。作り出されたのがいつの時代なのかは正確には不明のようですが、錘と歯車だけで二挺天符が自動的に切替る動きは、実に独創的かつ神秘的です。
四季がある日本ならではの感性でしょうか。

リピーター

機械式時計の三大複雑機構一つリピーター(Repeater)ご紹介いたします。現在­の時刻を音で知らせる機構です。
もともとは寒い時にポケットから時計を出さずに、または、夜光塗料がなかった時代に暗­闇で、時計を見ず音で時刻を知るためにつくられました。
一般的には、時計のサイドにレバーやボタンがあり、それを作動させることにより、2つ­の音色で現在の時刻を奏でます。
15分単位で知らせるクオーター・リピーター、
5分単位で知らせるファイブミニッツ・リピーター、
1分単位で知らせるミニッツ・リピーターなどがあります。
ミニッツ・リピーターは通常2つの音色により、時(低音)、15分単位(低音+高音)­、分(高音)で鐘が鳴ります。アップしました動画はミニッツ・リピーターで、始めが裏­蓋を開けた状態、2つ目は文字板を外した状態です。ゴングの音でそれぞれ何時何分を表­すかお分かりになりますか?きれいなゴングの音色が入っていますので是非お聞き下さい­。
リピーターの魅力は超複雑なムーブメントの機構と、魅力的な鐘の音色と言えます。17­00年代にブレゲが懐中時計の内部にゴングを装着したのが、小型化の始まりのようです­が、小さなケースの中できれいな音色を奏でるにはかなりの工夫があったようです。
時計修理相談室ではリピーターのオーバーホールも承っております。

大切な思い出の時計のメンテナンス、お気軽にご相談ください。

エレベーター耐震改修工事

エレベーター耐震改修工事が無事に終わりました。
今まで少し殺風景だった籠内部のインジケーターに液晶モニターがつき、BGMも流れて少し明るくなりました。防犯カメラもついて安心です。
毎日何気なしに使用しているエレベーター。定期的なメンテナンスも必要ですが、最近、想定外の天災という言葉をよく耳にします。万が一の時には命にかかわります。地震や火災による法令の基準も、必要に応じて変わっていくようで、その部分でも追随しなければいけません。新築から長い付き合いになりますが、折を見て見直すことも必要なようです。
相談室の建物は三菱エレベーターを使用しております。
改修工事が終わり、三菱電機ビルテクノサービスのかたが、工事完了届を持って来られた時に、改修工事中の工程写真があればいただけないかとお願いしたところ、現場代理人に確認して提出できるものがあればお渡ししますとのこと。後日、データでいただいた写真は40枚以上もあり、普段見ることができない機械室、籠上部、ELVシャフト内部等の、施工前、施工後の状況がしっかりと残されて確認できました。昨今建築業界ではいろいろとありますが、着工前ではなく、工事完了後に工程写真の提出をお願いしたにもかかわらず、きちんと提出できるところなど、三菱電機ビルテクノサービスさんへの信頼が高まりました。

工程写真の一部アップします。

和時計

時計修理相談室では和時計の修理も承っております。画像は現在オーバーホールが完了して、ランニングテスト中の和時計です。この画像の和時計は一般的に二挺天符目覚付掛時計といわれております。

ブレス超音波洗浄

時計のブレスレットを超音波洗浄機で洗浄している動画です。一見そんなに汚れてはいませんが、駒の隙間やピン・ネジの部分から黒い煙のように汚れがでてくるのがわかります。
時計の外装によく使われるステンレス鋼は、英語でStainless Steelと言い、“さびにくい鋼”という意味です。鉄にクロムを混ぜた合金ですが、空気中の酸素と結合して鋼の表面に薄い保護皮膜 (不動態皮膜)を生成します。この不動態皮膜がさびの進行を防ぎます。しかしながら、表面に汚れ等が付着し酸素との結合か遮断されてしまうと、被膜が生成されずにさびが進みます。
日常きれいな乾いた布で拭いてご使用いただくのも非常に大切なことですが、定期的なムーブメントのオーバーホール時に、ブレスレットの普段クリーニングができないところも、洗浄器できれいにしましょう。
大切な思い出の時計のメンテナンス、お気軽にご相談ください。

タイトル画像
  • トケイシュウリソウダンシツ ハママツチョウホンテン
    時計修理相談室 浜松町本店
  • 〒105-0013
    東京都港区浜松町1-22-7 鶴栄ビル1階地図で見る
  • 03-6826-8507
  • 営業時間
    午前11時から午後8時まで
  • 定休日
    日祝日・年末年始 
  • 駐車場なし
    駐車場はご用意しておりません。お車でお越しの場合、近くの公共駐車場をご利用下さいますようお願いいたします。
  • クレジットカード利用
    VISA,MasterCard,JCB,American Express,ダイナース,その他

Copyright 時計修理相談室 浜松町本店 All Rights Reserved.